(语音)标准日语中级课程13:京都からの手紙
~以上 (いじょう) …おかげで,… …かと思うと,(たちまら)… …ことと存じます せっかく…のだから/んだから,… ~のなか… …終わる (おわる)
第12課 京都からの手紙
(1)
田中健一様 拝啓 先日は、たいへんお世話になりました。私は今、山田君と一緒に京都に来ています。 京都は、古いお寺や町並みが残っている、素敵な町です。実際に京都に来て見て、この町がとても気に入りました。京都の町は、中国の西安をまねて、作られただ送ですね。その話を聞いて、一層京都に親しみを感じました。 それにしても、こちらの暑さは予想以上でした。京都は盆地なので、夏は暑いと聞いていましたが、本当にうだるような暑さです。でも、今日はその暑さの中、清水寺、龍安寺、円山公園などの名所を見て歩きました。 有名な清水寺の舞台にも上がってみました。日本では何か思い切ったことをするとき、「清水の舞台から飛び降りるつもりで…。」と言うことがあるそうですね。中国ならば、「西安の大雁塔から飛び降りるつもりで…」と言うことになるのでしょうか。
京都の夏の行事として有名な「大文字焼き」も、見物することができました。暗闇の中で、山の中腹に火がともったかと思うと、たちまち赤々と燃え上がり、「大」と言う字を作りました。その光景は、たいへん幻想的で、美しいものでした。この「大文字焼き」の行事が終わると、京都の夏は、終わりだと言われているそうですね。 そう言えば、夏休みも残りわずか。私たちも、明後日は東京に戻り、九月からの勉強の準備に取り掛かるつもりです。 田中さんにいろいろと教えていただいたお陰で、とても楽しい旅ができました。ありがとうございました。お礼の印に、別便で京都名物のお菓子をお送りしましたので、どうぞ召し上がってください。 まだまだ厳しい残暑が続くことと存じます。くれぐれもお体をお大切に。 敬具 八月17日 張建国 (2)
山田:張君、手紙はもう書き終わったの。 張:うん、ちょうど今、書き終わったところだよ。 山田:田中さんにどんなことを書いたの。 張:いろんなことさ。清水寺のこととか、大文字焼きのこととか。それにしても、今夜は大文字焼きを見物することができて、よかったね。なにしろ、一年のうちで今日しかみられないんだから。 山田:うん、そうだね。でも、火が消えていくのを見ていたら、ちょっぴり寂しくなってしまったよ。もう夏は終わりなんだなあ、と思って。 張:ねえ、山田君。明日は嵐山へ行ってみないか。嵐山には周恩来元首相の詩碑があるそうだから、ぜひ行ってみたいんだ。 山田:そうだね。せっかく京都に来たんだから、嵐山にも行ってみよう。
文法:
1、…かと思うと、(たちまち)… 工事が始まったかと思うと、たちまち大きな建物が完成した。 空が暗くなったかと思うと、雨が降り出した。 2、…お陰で、… あなたが教えてくれたお陰で、間違いに気が付きました。 あなたが一緒にいてくれたお陰で、安心していられた。 3、…ことと存じます まだまだ寒い日が続くことと存じます。 夏休みは楽しかったことと存じます。 4、せっかく…のだから/んだから、… みんなが集まったのだから、雨でも試合をやりましょう。 家まで来てくれたのだから、晩御飯を一緒に食べてください。
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