(语音)标准日语中级课程33:先端技術と伝統文化
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科学の進歩によってもたさられた新しい技術が、今、人間の生活を大きく変えようとしている。コンピュータや産業用ロッポトが広く利用され。また、太陽の光や地熱を新しいエネルギー源として開発する計画も進められている。さらに、生物の遺伝子や細胞を人工的に操作するバイオテクノロジーの技術も注目を集めている。これらの新しい技術が、今後ますます発展し、さまざまな産業のあり方を大きく変えずにはおかないだろう。 これらの科学技術は一般に「先端技術」と呼ばれている。ただし、先端技術というと、何か全く新しい技術のように思われがちだが、必ずしもそうではない。最新の技術でありながら、その中に、これまで人間が培ってきた伝統的な文化や技術が生かされている場合も多いのである。 例えば、最近新しい素材として脚光を浴びているニューセラミックスと言うものがある。セラミックスとは、陶磁器やガラス、レンガなど、熱処理をして作った個体の材料のことである。だから、ニューセラミックスとは、要するに新しい陶磁器だと考えればいい。 もともと陶磁器は、素材として、熱に強く、しかも腐蝕しないと言う特性を持っていた。外の素材、例えば鉄やプラスチックなどに比べると、これは大きな長所である。鉄はさびるし、プラスチックは熱に弱く、すぐ溶けてしまう。ただ、陶磁器には熱に強くさびないと言う長所がある反面、壊れやすく加工しにくいと言う欠点があった。そこで、陶磁器の長所を生かしたまま、強くて加工しやすい素材ができないものか、と言う発想で生み出されたのが、ニューセラミックスである。 陶磁器は石の粉と粘土を混ぜて焼いたものだが、ニューセラミックスは酸化アルミニウムなどの精製された人口原料を混ぜて焼いて固める。そのようにして作られたニューセラミックスは、ダイヤモンドに匹敵するほど硬く、精密機械の部品として使えるほど、細かい加工を施すことができる。 ニューセラミックスと言えば、宇宙船の外壁に利用されたのが有名だ。空気との摩擦によって宇宙船の外壁は1000度にも達するが、ニューセラミックスはその高熱に十分耐えられるのである。熱に強くかつ軽いと言う性質を生かして、自動車エンジンをニューセラミックスで作る研究も進んでいる。さらに、腐蝕せず、人の体になじみやすいことから、人工の骨や関節などを作る材料にも使われている。 ニューセラミックスは、最新の科学的な知識と人間が伝統的に培ってきた知恵との融合だと言えるだろう。古くから陶磁器の技術が、姿を変える、宇宙時代を支える重要な技術として生かされているのはたいへん興味深いことである。
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張:林先生は、バイオテクノロジーについてお詳しいと伺いましたので、お教えいただきたいと思います。まず、バイオテクノロジーとは何かということですが、文字どおり日本語にすると「生物技術」ですね。 林:ええ。もっと厳密に定義すると、生物を利用して物質を生産する技術だと言えます。例えば、大腸菌という細菌を利用して、インシュリンを作るとか……。 張:インシュリンと言うと、糖尿病の薬ですか。 林:そうです。以前は、糖尿病の薬として牛のインシュリンを使っていたんですが。大量生産できない上に、牛のインシュリンを受け付けない人もいました。ですから、人のインシュリンを大量生産する方法が研究されていたんですが。人間の遺伝子を大腸菌に入れることによって、それが可能になったんです。 張:人間の遺伝子を大腸菌に入れると言いいますと……。 林:つまり、インシュリンを作るという情報を持った人間の遺伝子を取り出して、大腸菌に植え付けるわけですね。現代では、人間の手で、ある程度遺伝子を操作できるようになりましたから。 張:遺伝子を操作するなんて、まるで神様のようなことまで、人間はできるようになったんですね。 林:確かに大変な進歩ですね。でも、考えてみれば、人間は大昔から生物を利用して物を作ってきましたからね。例えば、イースト菌を使ってパンを作るとか、酒や味噌や醤油なども微生物の動きを利用した物でしょう。理屈は同じですよ。 張:伝統的な技術と共通する面があるわけですか。 林:ええ、おおいにありますね。そうした伝統的な技術に遺伝子操作という最新の技術が加えって、バイオテクノロジーが生まれたと言ってもいいでしょう。 張:なるほど。ところで、バイオテクノロジーはどんな分野で利用されているんですか。 林:今のところ、医療や農業の分野ですね。でも、将来は応用範囲がグット広がるでしょうね。 張:そうですか。バイオテクノロジーに、多くの人が期待を寄せているわけですね。どうも、面白いお話をありがとうございました。
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